第2回 入賞
趣味人が集う避暑地のコテージ
築110年の旧家に新たな命を奈良の木に囲まれた趣味の家
まるで避暑地のコテージのような、そして現代の茶室のような特別な空間…。築110年の旧家が、奈良の木と、それを活かす『バルジ・オカダ』の手によって、趣味人が集う空間へと生まれ変わりました。こちらの旧家の母屋は、奈良市の指定文化財。その趣ある建物との調和や快適性も重視しながら、奈良の木が用途別に使い分けられています。例えば、水回りのある1階は腐りにくい桧を、2階は寝転んでも気持ちの良い厚手の杉を。そして天井には断熱性、吸放湿性のある杉板を使用。また、こういった天然木の生気を活かすため、内壁は九州高千穂で取れる天然100%素材の「シラス壁」です。さらに、「先人の知恵を活かす」旧家のリフォームを得意とする同社、リフォーム前の梁や柱を再利用し、それらに調和するよう1階床の桧は塗装、2階床の杉はわざと色むらのあるものでバランスを取っています。そういった奈良の木をふんだんに活かした空間は、1階と2階を一体化し、住まい手の家族や友人が集える開放的なリビングに。ご主人こだわりの薪ストーブは、景観を損なわないためにデザインにも工夫が凝らされました。長く物置状態だった旧家の離れを、同社のデザイン力と技術力、そして奈良の木で有効活用したこの案件。住まう人が心豊かに暮らせる、付加価値の高いリフォームです。
設計業者 | バルジ建築設計室 |
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施工業者 | 株式会社 バルジ・オカダ |
奈良県産材納材業者 | 株式会社 丸国林業 |