第2回 入賞
木のぬくもりに包まれる山小屋風の家
大自然の絶景に溶け込んだ木のぬくもりに包まれる家
奈良県・吉野の大自然に囲まれたこちらの住まいは、家の中にも木の清々しい香りが溢れています。天井や床、柱をはじめ、奈良県産の吉野杉・桧が至るところに使用された、家中のどの場所からも木のぬくもりを感じ取れる住まいです。
造り付けの家具や漆喰塗りの壁と、空間全体を包む木の素材感とが調和したリビングは、家族が集う憩いの場。一角に設置された薪ストーブが「住まいのシンボル」となりつつ、さらにこの空間の印象を上質なものにしています。天井に見える梁に、お施主様が所有する山から切り出された桧が使用されている点も、こちらの住まいの特長と言えるでしょう。リビングに続く小上がりの畳スペースは、障子を開ければ大自然の絶景が目の前に広がり、また家の中に光と風を運び入れます。ここは、柿農家を営むお施主様ご家族の、仕事の合間の休憩場としても活躍しているそうです。2階ホールの造作棚は、奥様が嫁ぐ際に持ってきた、大好きな絵本を飾るためのスペース。奥様にとって、心を和ませてくれる大切な場所になっています。
地域の方々や親族が集まるための、広々とした和室も設けられているこちらは、ご家族だけでなく、地域の皆さんにとっても深い愛着を感じる住まいとなっているようです。