ならやまの家

吉野産の杉・桧の無垢材に加え、土・石・和紙などの自然素材がふんだんに使用されたこちらの住まいは、高い断熱性と気密性、等級３レベルの高耐震性まで備える上に、トータルエネルギー消費がゼロ以下という「高性能な省エネ住宅」です。新築するにあたり、住まい手が求めたのは「高齢に向けて、健康で安心して暮らせる家」でした。そこでこちらでは、内装・外装とも徹底して自然素材が用いられています。漆喰や珪藻土、和紙によって美しく仕上げられた土壁は蓄熱・調湿効果が高く、また屋内の壁は柱の一部が露出した真壁になっているので、無垢の木ならではの温かみを視覚的にも楽しむことができます。庭に面した南側は、全面がガラス開口になった光で溢れる空間です。庇の長さと角度の計算により、夏の日差しは遮蔽し、冬は大開口から太陽熱を取り込めるよう計画されています。耐力壁が無くなる不利は、昔ながらの“貫”を入れたり、木造ラーメン工法を取り入れるといった構造面の工夫でカバーされました。キッチン・洗面所・物干し場を一直線につなげた家事をスムーズにこなせる動線や、趣味を楽しめるシアタールームやスポーツ吹矢の10ｍレーンも魅力です。健康・安心・楽しさが詰め込まれた家となっています。