明るく快適2世帯リノベーション

親御さまの世帯・お子様の世帯と2世帯で仲良く暮らされているお施主様邸でしたが、昔ながらの間取りで室内は暗く、閉鎖的な感もあった空間でした。今回はこちらを大きくリフォーム。お施主様にとっての日々の快適さはもちろんのこと、これから始まる新たな暮らしの安全面、機能面にも細部まで配慮することで、お施主様はさらに笑顔でご納得の様子だったそうです。具体的には耐震改修をはじめ、床・壁・天井、さらにサッシにいたるまで現代の新築長期優良住宅と同等レベルにまで高めました。また、奈良県産材を活用するための工夫や技術としては、床材はもちろん、玄関収納や建具、枠材まですべて奈良県産の桧を使用しました。そして、この桧材の温かみのある優しい色合いが、天窓から入ってくる明るい陽射しに照らされて、さらに爽やかで快適な空気感に包まれます。
奈良県産材を「ただ使う」のではなく、もう一歩踏み込んで、まわりのその他の素材構成との調和にもしっかりと気を配りました。たとえば家族が集うメイン空間とも言えるLDKの場合、大きな天窓に設けた障子と桧の枠材、それらが真っ白なキッチンの色調・質感と相まって、より明るく、より清潔感のある、開放的な空間に仕上げることができました。