第2回 優秀賞

ハウスメーカー軽量鉄骨造奈良の木リノベーション

鉄骨の家から木の家へ華麗な変身を遂げた住まい

本記事でご紹介するのは、かつて大手ハウスメーカーで建てた軽量鉄骨造の住まいの全面リフォームです。まさに「奈良の木リフォーム」と呼ぶにふさわしい、ふんだんに奈良県の地元産材を活用したリフォームとなりました。
吹き抜けの鉄骨の梁は奈良県産材で木質化し、構造上必要とされる鉄のブレス材は同色で塗装するなどして、鉄の住まいは見事に木の住まいへと生まれ変わりました。鉄骨造りの建物構造部分は、すべてそのまま使用したため、新しく木質化した箇所と、構造部分のスチールが不調和を起こさないよう工夫しながら、同時に開放感のある空間となるようデザインとプランニングを行っていきました。そしてもちろん、住まい手にとって「快適さ」の直接的な指標ともなる機能面や性能面にもしっかりと取り組みました。床・壁・天井・サッシなどの断熱性能は、すべてを現代の新築長期優良住宅以上のレベルにまでリフォーム。そして、太陽光発電も含めたリフォームでゼロエネ住宅化を実現しました。さらに、このリフォームにはもうひとつテーマを持って取り組んでいました。それは、「ユニバーサル(=全年代)に優しい家づくり」というものでした。

―――もうひとつのコンセプトは「ユニバーサルな住まい」―――
ユニバーサルな家とは、どのような住まいのことなのでしょうか。こちらのリフォームを行った『株式会社スペースマイン』によると、ユニバーサルとは一般的に言われるバリアフリーの概念をさらに一歩押し進めたものだそうです。バリアフリーとは、通常は高齢者や障がい者の方たちにとっての対策を指すことが多いですが、「ユニバーサル」という言葉を使うことによって、すべての年代・すべての層にとっての住みやすさ、暮らす上での快適さを表現しているとのこと。
そうしたコンセプトをベースにしながら「介護のしやすさ」に重点を置いていきました。
駐車場から車を降りるとすぐに勝手口があり、その横に介護スペースを配することで動線を短く、出入りをしやすくしています。また、扉はすべて間口の広い引き戸にすることで移動のしやすさ、開閉のしやすさにも配慮。広々としたキッチンスペースの真ん中に設置されたアイランド型の作業台兼食器収納は、動線を短くして家事のしやすさを向上させると同時に、お施主様のお孫さんたちと一緒に料理をすることや友人達との食事会もできて大活躍となっています。こんなふうにして、そこに住まい、集う人のすべてが笑顔になれるようなリフォームが叶いました。

設計業者 株式会社 スペースマイン      
施工業者 株式会社 スペースマイン      
奈良県産材納材業者 株式会社 花田材木店      

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第3回 最優秀賞
「風が通る「奈良の木」リゾートマンション」
株式会社 スペースマイン
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第3回 優秀賞
「窓際造作ベンチと多様性のある小リビングを持つ住まい」
i think二級建築士事務所
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第3回 優秀賞
「豊中の家」
株式会社  イムラ
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第2回 最優秀賞
「歴史を守り、受け継ぐ家。」
株式会社 和
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第2回 優秀賞
「ハウスメーカー軽量鉄骨造奈良の木リノベーション」
株式会社 スペースマイン
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第2回 審査員特別賞
「精華町の古民家」
有限会社 アーキ・クラフト
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第2回 入賞
「今井町の町家」
一級建築士事務所 ささりな計画工房
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第2回 入賞
「築47年 昭和の家 リノベーション」
株式会社 オークス
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第2回 入賞
「明るく快適2世帯リノベーション」
株式会社 スペースマイン

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