第2回 入賞
65歳からを楽しむ平屋の住まい
歳を経ても住み良い空間、木とデザインとの調和
「単に木を使えばいいわけではありません」という同社。その良さを活かし、デザインとのバランスを大切にした家づくりが目指されました。こちらの物件の大きなテーマは、「高齢になっても住み良い空間」。昔ながらの母屋を建替え、寝室を含めた2間の和室とLDK、水回りがワンフロアになった平屋造りです。冬は薪ストーブ一つで全部屋が暖まり、高齢者の体に負担をかける「温度差」もほとんどありません。また、どの部屋からもトイレまでの距離が近く、その出入り口には奈良県産材で造作した格子状の目隠し壁が。この壁には、電話やインターホンなどもまとめることができます。そして、LDKと和室の間には、270角の大きな桧の柱。木目が美しく、肌触りのいい桧は安心感も与えてくれます。さらに勾配天井は断熱性、吸放湿性のある杉板。もちろん、これらは奈良県産材。強度や腐り難さ、木目の美しさなどを考え選択されています。デザインのポイントは、ロープを巻いた迫力のある梁。薪ストーブの周囲に配した和色のボーダータイル。和室との境に施した半円状の細工壁など、どれも木とのバランスが重視されています。
「とにかく暮らしやすくなった!」というお施主様。週末には、明るく広々とした新居に、ご家族やご友人の笑顔がたくさん広がっているようです。
設計業者 | バルジ建築設計室 |
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施工業者 | 株式会社 バルジ・オカダ |
奈良県産材納材業者 | 株式会社 丸国林業 |